2008年4月2日水曜日
プロフェッショナル・エンジニア(PE)の資格とは
PEの資格は、「エンジニアは建築物に対する公共の安全・人命尊重・社会の福祉に奉仕すべき」という考え方に基づいて、1907年にアメリカのワイオミング州で創設され、その後全米各州に広まった公的な資格です。現在では全米50州はもとより、ワシントンDCやグアムなど5地区・テリトリーでも導入されています。PEの登録は各州の法律に基づいてなされており、受験資格や登録条件は州によって微妙に異なりますが、試験については、全ての州でNCEES(全米工学測量学試験委員会)が作成した問題が採用されており、ほぼ同じ内容のものが出題されています。現在、アメリカでこのPEの資格を取得しているエンジニアは約40万人で、資格所有者にはその分野の業務独占権(専管事項)が与えられていることから、医師、弁護士、公認会計士と並ぶ4大公的ライセンスの一つとして社会的に評価されている資格となっています。日本では、エンジニア分野で業務独占権を持っている社会的評価の高い資格は一級建築士など一部の分野に限られていますが、米国では土木、化学、電気、機械など幅広い工学分野で認められています。 また、PEの資格取得者は技術的な能力だけでなく、倫理観と責任感も強い人物であると評価されることから、社会的なステータスも高く、一般に高収入が保証されています。
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